暑い。とにかく暑い。こういう日は冷たい麺しか食べたくないわけだが、コンビニの冷し麺というのは長らく「まあ、こんなものだよね」という枠に収まっていた。可もなく不可もなく、夏のあいだ黙々とお世話になる存在。
それが今年、様子がおかしい。パッケージに知っている名前が並んでいるのだ。しかも一軒や二軒ではない。ラーメン好きなら一度は名前を聞いたことのある店が、まとめて冷し麺になっている。
ファミリーマートの棚に、一風堂がいる。香川一福も、すず鬼も、麺屋こころもいる。今週からは銀座の萬福、さっぽろ純連、頑者まで加わった。セブンにはとみ田がいる。冷し麺コーナーが、いつのまにか名店の交差点になっている。
暑い。とにかく暑い。こういう日は冷たい麺しか食べたくないわけだが、コンビニの冷し麺というのは長らく「まあ、こんなものだよね」という枠に収まっていた。可もなく不可もなく、夏のあいだ黙々とお世話になる存在。
それが今年、様子がおかしい。パッケージに知っている名前が並んでいるのだ。しかも一軒や二軒ではない。ラーメン好きなら一度は名前を聞いたことのある店が、まとめて冷し麺になっている。
この現象、ファミマが公式リリースで背景をきちんと説明している。読むと、なるほどと膝を打つ。
記録的な暑さで、冷し麺は「涼をとる食事」から「1品で満足できる食事」へと役割が広がった。この三つのニーズに一気に応えようとすると、名店監修という答えに行き着くらしい。
5月から動いていたのが、名店監修「まぜるほど、うまい。」シリーズ。テイクアウトでも伸びにくく、自分好みに混ぜられる「まぜ麺」に振り切った4杯だ。全国約16,400店で展開されている。
コクと旨みの豚骨スープに、赤味噌が味の決め手。チャーシュー、赤味噌、きくらげ、青ねぎ、もやしラー油和え、高菜と、一風堂らしい顔ぶれが並ぶ。
→ 同日発売の「香川一福監修 冷し明太クリームうどん」(税込550円)はミシュラン・ビブグルマンに3年連続選出の実力店。明太クリームとモチっと食感の組み合わせで、こちらは完全に別ジャンル。
醤油のキレにニンニクをどっさり。中毒系と称される店の味を、そのまま冷やして持ってきた一杯。シリーズ最高額なのも納得の重量感で、翌日に予定がない日に食べたい。
→ 同日発売の「麺屋こころ監修 冷し台湾風まぜうどん」(税込550円)は、醤油ベースにニンニクと魚粉。肉そぼろ、ニラもやし入り。こちらもニンニク。夏はもう、ニンニクの季節ということでいい。
そして6月30日から始まったのが「極旨!冷し麺」。ここで一気に3店が加わった。うち2品は、なんと今週7月7日に出たばかりの出来立てホヤホヤだ。
濃厚でコクのある味噌だれに、肉そぼろ、ゆで卵、白髪ねぎ、フライドオニオン。札幌味噌の名店が、あえて冷たいまぜそばで勝負してきた。がっつり派はここから。
ファミマ初コラボとなる東京・銀座の老舗「萬福」。小麦の風味と口あたりのよい中華麺に、ごまの風味を効かせたスープ。鶏チャーシュー、きゅうり、わかめ、白ごま。ここまで並べてきた濃厚勢のなかで、圧倒的に「さっぱり」を担当している。
→ 同日発売の「頑者監修 冷し魚介豚骨まぜそば」(税込646円)は真逆の路線。豚ガラに魚介の旨みを合わせた特製だれが、ワシワシ麺によく絡む。チャーシュー、ゆで卵、メンマ入り。
ちなみに定番の「6種具材の冷し中華」(税込578円)も、6月30日にスープをリニューアル済み。さらに地味に効くのが、中華麺の改良だ。スープをかけてから麺をほぐすまでの、あのちょっとしたストレス。あれを減らすために、ほぐれやすさそのものを改良したという。細かい。細かいが、毎回イラッとしていた身としては、そこに気づいてくれたことが嬉しい。
千葉県松戸市の行列店「中華蕎麦とみ田」。セブンは2009年から監修商品を出し続けている長い付き合いで、この冷しつけ麺も夏の恒例になっている。全粒粉入りの極太麺に、魚粉の効いた濃厚な豚骨魚介スープ。肩ロースチャーシューと煮玉子つき。
→ 2026年版のトピックは、辛味噌が「えび辛味」に変わったこと。しかも価格は昨年から据え置き。この内容で699円は、正直かなり頑張っている。
今年の主役が、スープ麺ではなく「まぜ麺」なのには理由がある。まず、テイクアウトしても麺が伸びにくい。そして、自分でぐるぐる混ぜるという工程が、そのまま楽しさになる。
思えば、コンビニで買った麺を混ぜている数十秒は、ちょっとした調理の時間だ。誰も作っていないのに、自分が仕上げた気になれる。パッケージを開けて、たれを回しかけて、下から返すように混ぜる。あの数十秒があるかないかで、同じ一杯の満足度はけっこう変わる。名店の名前が乗っているなら、なおさら丁寧に混ぜたくなる。
まず、発売日が商品ごとに違う。さっぽろ純連は6月30日、萬福と頑者は7月7日から。「もう出てるはず」と探して見つからないときは、まだ発売前かもしれない。
次に、店舗によって取り扱いがない場合がある。定番の冷し中華は宮崎県・鹿児島県・沖縄県を除く全国展開で、地域によって仕様が違うこともある。セブンのとみ田も、販売地域は北海道から九州までで、沖縄は対象外だ。
最後にお得情報をひとつ。ファミマは「冷たい麺・温かい麺」を買うとレシートに50円引きクーポンが出るキャンペーンを実施していた。発券期間は7月6日で終了しているが、クーポン自体は7月13日まで使える。財布やアプリに眠っていないか、確認してから行くといい。
※価格・発売日・販売地域は2026年7月9日時点の各社公式発表に基づきます。ファミリーマートの税込価格は軽減税率(消費税8%)表示。店舗によって取り扱いのない場合があります。